①血液循環の改善
マッサージの刺激により滞った血液の流れを助けます。
長期臥床による筋力不足などでむくみがある場合や床ずれの予防にも効果的です。
②関節可動域の改善または維持
寝たきりや障害などで長い間体を動かさない状態が続くと筋肉や皮膚などの関節の軟部組織が伸縮性を失って固くなり拘縮という状態を引き起こします。拘縮を起こすと手足を動かす時に痛みを引き起こし、本人はもちろん介護する側にとっても負担が増大します。
マッサージでかたくなった軟部組織をほぐし、優しく関節を動かしていくことで悪化を防ぎ可動域の維持、改善につなげます。
③疼痛の緩和
マッサージには神経、筋を興奮させたり鎮静させたりする効果があります。
またマッサージにより血行を良くすることで痛みを引き起こしている物質の排泄を促し痛みを緩和させる効果も期待できます。
※炎症を起こしている部位に直接刺激を加えると悪化する可能性があるため、その部位に対しては直接マッサージは行いません。
④筋力の維持または向上
長い療養期間の間に使わなかった筋力は低下していきます。
当院ではマッサージに加えて運動療法を行い筋力の向上、またはそれ以上低下しないよう維持に努めています。
⑤日常生活動作の改善(寝返り、起き上がり、座位、立位、歩行など)
身体状態に応じて段階的に基本動作の改善を図ります。
ベッド、床からの起き上がり、車椅子への移乗動作、杖、歩行器を使用した歩行動作などをなるべく介助しないで行えるように練習していきます。
※その他ご要望に応じてリハビリを行います。